萩原 由起子 技術士(環境部門)


  • 得意とする分野は何ですか?
 環境計量証明業を営んでいるので、水質汚濁分析(pH、BOD、COD、SS、金属等)から土壌分析、廃棄物分析といった法規制項目の環境計量証明が得意です。
 変わったところでは、FTIRを用いた素材の分析、カールフィッシャーを用いた溶剤中の水分や固形物中の水分分析、レーザーカウンターを用いた粒度組成分析、その他、異臭や異物が見られた場合のご相談対応も得意分野です。
  • 活躍したことをお聞かせください。
食品から溶剤のようなにおいがするという申し出対応
  スーパーで調理した食材から溶剤のような臭いがしたとお申し出があり、まずは匂いの成分があるかどうかを検査しました。
 GC/MSでその食材からの揮発成分を分析したところ、わずかではありますが、塗料に用いられる溶剤の成分を検出しました。店側に確認すると該当商品販売の前日に改装工事を行っており、調理室の壁の塗装を行っていたことがわかりました。塗装の乾燥が完全ではなかったため、においが移ったと思われる事案でした。
成分を分析することで正確な原因を特定できるので、適切な処置・対応が可能となります。こうしてご相談内容の解決に至ったとき、お役に立てたと充実感を感じることができます。       
田んぼ横の用水路に泡がいっぱい溢れている
 田んぼ横の用水が泡だらけになっていて、洗剤を撒かれてのではないかと   心配していらした案件です。こちらもまずは分析試験です。
 その結果、界面活性剤等の洗剤の成分も検出することはなく、春先でプランクトンが大量発生して、水路の段差による空気の巻き込みにより、泡立ったものと推測しました。水路の藻類等を掃除して、流れをきれいにしたところ、泡立つことはなくなりました。分析の結果に問題がなかった場合、他の原因を特定する必要がありますが、経験が増えるほど思考範囲が広がります。この事案もそうした大切な経験知のひとつといえます。
工事現場から白い粉を含んだ水が出てくる
  工事現場で地下水をくみ上げて、工事を行っていたところ水の中に白い細かな浮遊物が見られるとご相談をいただきました。セメントが溶け出しているのかといった懸念もありましたが、白い粉は炭酸カルシウムでしたので、湯の花と推測いたしました。結局、地下水だと思っていましたが、温泉だっとということで、笑いで終えた事案として印象に残っています。   
下水管が紙で詰まって固まってしまう 
 下水管がちょうどT字になっている地表面と合流する縦管で、人か立っても   びくともしないくらい紙の塊ができていました。下水先に和紙すきの工場があり、そこからの排水が原因ではと思われていたのですが、分析の結果、ねこ砂をトイレに流したのが原因と判明しました。ねこ砂が軽く、流れが穏やかだったためT字管に溜まってしまい下水からの水分と上からの空気によって固まったものと推測されました。ねこ砂はトイレに流せると書いているので、それ自体は問題なく、下水管の構造がそれに合っていなかったということと思われました。たまたま下水管の先に和紙すき工場があって、その排水が原因と誰もが想像していまいそうな事案でしたが、本当の原因を特定できたことで和紙すき工場の方も安心できたことと思います。こうして皆さんの不安の原因を取り除くことに繋がる業務に、充実感を得ています。   
  • 技術士を取得して良かったことは?
 技術士会に入り、他部門の技術士の方とお会いする機会ができていろいろな刺激を受けることができました。


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