出口 義国 技術士(化学・総合技術監理部門)


  • 得意とする分野は何ですか?
1)分析:工業材料の分析、環境分析、高分子の分析、VOC分析、臭気分析
2)高分子:高分子の重合・変性反応、工業化検討、高分子物性、プラスチックのリサイクル
3)安全工学:特に化学プラントのプラント安全や物質安全
 こういったことが得意分野です。
  • 活躍したことをお聞かせください。
受託分析会社での業務全般
 これまで分析実務、新技術開発、技術営業、品質管理、目標策定・管理、人材採用・教育、広報に従事してきました。勤務先受託分析会社においては、リーマンショック後の再建に成功した実績があり、誇れる実績の一つでもあります。こうした実績から、世間で発生する多くの分析課題に、対応可能な分析機関を推薦することが可能となりました。また、これまでの経験は、著書の分担執筆(pp115-122)にも繋がりました。
新規高分子材料の合成法と工業化研究
 新規エポキシ樹脂の合成研究やポリイミド樹脂の粉末成型技術研究、ポリマーアロイ用相溶化剤の開発、テレケリックポリイソブチレン(PIB)の製造法検討、プラスチックリサイクル法の検討にも従事しました。  
 特にPIBは、世界初の工業プラント稼働に貢献することができました。これらの研究開発の結果、登録特許23件に至っています。
 物性的に優れているPIBを製法の工夫により作成できるようになりましたが、過程では苦労ばかりでした。充実感が得られたのは、後になってからです。
ジメチルスルホキシド(DMSO)の自触媒分解挙動と安全な取扱方法の検討
 高極性溶剤として汎用的に使われるDMSOは、反応暴走による事故例が多いことで知られています。未解明であった暴走に至る分解機構の解明に取り組み、大きく3つの過程からなる分解挙動を苦労の末、明らかにしました。解明した分解機構を元に、安全なDMSO取扱いシステムを構築することができました。これについては、査読付英語論文3報と7件の学会発表(うち国際学会3件)をさせていただきました。
学協会活動と技術指導
 2008年度から2009年度にかけて (一社)日本分析化学会 高分子分析研究懇談会 運営委員をさせていただく機会がありました。その後も2010年度~2011年度 (一社)兵庫県軽量協会 環境軽量証明部会 運営委員、2012年度 (一社)日本分析化学会 高分子分析研究懇談会 副運営委員長、2012年度 (一社)日本分析化学会 高分子分析討論会 実行委員長、2001年 ドイツ・Fraunhofer GesellschaftにVOC測定法(JIS A1901)技術指導、2012年度~2013年度 ひょうご匠の技・伝承研究会 講師(化学分析技術)、2016年からはマレーシア製造会社への技術支援が継続中です。
 こうした学協会活動を通じて、分析技術有識者の中に個人的なネットワークを築くことができました。また、技術指導については、それぞれの指導先から好評を得ることができ、大変嬉しく思っています。
  • 技術士を取得して良かったことは?
 他部門の方のお話が、今では役に立っています。経営工学等は化学部門の私にとって有意義です。
 

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