1)分析:工業材料の分析、高分子の分析、大気や水質の環境分析、VOC・臭気分析
2)高分子:高分子の重合・変性反応、工業化検討、高分子物性、リサイクル
3)安全工学:特に化学物質の物質安全
バイオ関係と技術経営(MOT)の知識が隠し味です。最近は石油代替エネルギーに関心を持っており、各種技術開発の進展を見つめています。
受託分析会社での業務全般
受託分析会社においては、分析実務に加え、新技術開発、技術営業、品質管理、目標策定・管理、人材採用・育成、広報とあらゆる業務に従事しました。顧客の分析課題解決を通じて、世の中の動きを肌で感じることができました。また経営幹部としては、リーマンショック後の経営不振からの再建を主導しました。技術をマネタイズする重要性と難しさを、身を以て学びました。
新規高分子材料の合成法と工業化研究
新規エポキシ樹脂の合成研究やポリイミド樹脂の粉末成型技術研究、ポリマーアロイ用相溶化剤の開発、テレケリックポリイソブチレン(PIB)の製造法検討、プラスチックリサイクル法の検討と、様々な研究プロジェクトに従事しました。
特に30代で取り組んだPIBの工業化は、世界初の工業プラント稼働に貢献することができました。メインの製造プロセスには時間をかけて取り組んだのですが、実際にプラントを稼働させようとすると、様々な周辺技術が必要になることを知りました。
ジメチルスルホキシド(DMSO)の自触媒分解挙動と安全な取扱方法の検討
汎用高極性溶剤であるDMSOは、反応暴走による事故例が多いことで知られています。未解明であった暴走に至る分解機構の解明に取り組み、苦労の末に大きく3つの過程からなる分解挙動を解明しました。安全なDMSO取扱いシステムを構築することができ、成果をまとめて博士学位を取得しました。
学協会活動と技術指導
(一社)日本分析化学会・高分子分析研究懇談会で運営委員、副運営委員長をさせていただく機会がありました。2012年度の高分子分析討論会で実行委員長を務めたことは、得難い経験でした。その他にも(一社)兵庫県軽量協会・環境軽量証明部会運営委員、(公社)日本技術士会近畿本部・地域連携強化委員会委員などを歴任しました。
最近は大学や専門学校で非常勤講師として、若い世代に技術や経験を伝えています。
バイオガス製造工場の異臭問題解決、食品会社の糖鎖分析法開発、化学工場の爆発事故原因解明などに取り組み、顧客のご依頼に応えました。新技術開発や新規事業創出を進める立場と、それを支える周辺技術を提供する立場、その両方を経験したことが技術士としての仕事にも生きていると感じています。